ご存じですか?サルコぺニア

サルコペニア(sarcopenia)とは、高齢になるに伴い、筋肉の量が減少していく現象のことをいいます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、立つことも歩くこともできません。成長していくにつれて筋肉の量が増え、20歳ごろまでは、筋肉の組織は太く長くなっていきます。
そして、20歳ごろを過ぎると少しずつ筋肉量が減っていき、70歳代では20歳代の4割程度に減少します。特に、30〜50歳代の中年期にあまり運動をしないで過ごすと、筋肉が急激に減少する可能性があります。

運動不足がたった2週間続いただけで、筋肉量の4分の1を失い、元に戻すのに3倍の時間がかかるという研究結果があります。※1

※1)Inactivity reduces people’s muscle strength(コペンハーゲン大学 2015年6月26日) Six weeks’ aerobic retraining after two weeks’ immobilization restores leg lean mass and aerobic capacity but does not fully rehabilitate leg strenght in young and older men(Journal of Rehabilitation Medicine 2015年6月)

サルコペニアは、特に広背筋・腹筋・膝伸筋群・臀筋群などの抗重力筋において多く見られるため、立ち上がりや歩行がだんだんと億劫になり、放置すると歩行困難にもなってしまうことから、老人の活動能力の低下の大きな原因となっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA